AME-602RII Will は、ロータリー・ヴァルヴを備えたユーフォニアムです。ヨーロッパで見られるドイツ式バリトンのテューバ型モデルや、スペインのボンバルディーノなどとは、ベルのテーパーがまるで違い、​ベルから二番管まではユーフォニアムそのもの。ヴァルヴだけロータリー式になっている、まさに「ロータリー・ユーフォニアム」です。一時期メルトンで製造された「エクスポート・モデル」や、レッチュの受注生産モデルと同じコンセプトです。

​

普通のユーフォニアムよりも、やや輪郭のハッキリした音が出しやすく、パワフルな演奏が可能です。ドイツ式バリトンは低音が鳴りきらない感じですが、AME-602RII は低音もよく鳴ります。

​

​マウスパイプレシーバーは、ラージシャンク仕様になっていますので、ラージシャンクのマウスピースが使えます。ユーフォニアムよりもやや浅い、Vカップのマウスピースが、効率よく響きます（例：JK6D、YAMAHA Custom 48、Denis Wick 6BLなど）。

​​

またベルから二番管までは、ユーフォニアムそのものですので、ドイツ式バリトンよりも持ち替えがずっと容易です。吹奏楽の中で他の人と少し違うモデルを使ってみたいという方にお勧めですし、オーケストラのテナーテューバとして、また各種アンサンブルで使うのも面白いと思います。